一.古代王国「奴国」の栄華
1万年以上も前から、人々の生活が連綿と続く《春日》の地
弥生時代、春日丘陵北半部のほぼ全域に隙間なく集落や墓地が広がっていきました。
古代中国の史書『後漢書』に記される「奴国(なこく)」の中心地とするにふさわしく、須玖岡本遺跡をはじめ、
全国的に著名な弥生遺跡が市域にはひしめいています。このような状況は弥生時代の終わりまで続き、
市内の各所からは当時の宝物である青銅器やガラス製品が多く発見されています。また、それらを生産するための鋳型などが集中的に出土しており、
この時代の春日が、日本全土で最も先進的な技術・文化を誇っていたことを物語っています。