二.穴観音
寺塚穴観音古墳の墳丘の推定直径は約20m。主体部は南向きに開口する複室構造の横穴式石室で、古墳時代後期(6世紀)のものになります。
石室には巨岩を用い、福岡市内屈指の巨石墳で、石室奥壁の正面には阿弥陀、その左右には観音、勢至両菩薩が浮彫りにしてあります。
作者・製作時期は不明ですが、その形態から一般に穴観音と呼ばれて信仰されてきました。
民家を離れ閑寂の地であったため、参詣人が多く、また地形上の利点を生かして明治10年3月19日、
この穴の中で西南戦争への加担が旧藩士武部小四郎等によって謀議されました。