一.櫻ヶ峯神社
(福岡市中央区桜坂2丁目)
光を発する不思議な石像の伝承が残るパワースポット
昔、欽明天皇(在位539年~571年)の御代、この地に、夜「光を発する石像あり。之を祈願すれば必ず御利益あり」というので、
土地の人々が「荒具神社」として奉祀したのが神社の始まりです。
御祭神は瀬織津媛神(せおりつひめのかみ)・速佐須媛神(はやさすひめのかみ)・気吹戸主神(いぶきどぬしのかみ)・速秋津媛神(はやあきつひめのかみ)です。
時が過ぎ、江戸時代に福岡藩二代藩主・黒田忠之が同地で鷹狩をされた際、霊験顕著なのに驚いて社殿を改築されました。
また「竃門(かまど)山修験の徒、国中の諸山をかけ廻り、この地蔵にも詣でて勤行す。境内に桜樹多くして桜ケ峯の名におえるべし。
春の頃花の盛りには愛賞するに堪えたり」と記録にあるとおり、この地は当時、有名な修験道場として栄えたようです。
また、桜の名勝の地でもあり、現在の「桜坂」の地名の由来となりました。